ブログプラットフォームの選択に表れる個性
書いては消し、また書いては消す。一つの記事においてもそうだし、あるいは一つのブログプラットフォームにおいてもそうだ。過去に幾度となくブログを書き始め、途中で断念してきた。古くはtumblrに始まり、notionでの個人メモやnote、はたまたWeb3系のブログプラットフォームなど、これまで手を出したブログプラットフォームを挙げるとキリがない。特段優れた筆力を持つわけでもないのに、道具にこだわる。昔からの悪い癖だ。
記事の中の悪文は推敲を重ねるうちに消すことができるが、世に出してしまった記事はそうはいかない。もちろん管理ツールにログインして削除あるいは非公開処理をすれば一発で完了するのだが、ブログを継続して執筆できない人間が、しばらく使っていないサービスにログインする手間をかけるだろうか?そんなわけで、僕がこれまでインターネットの世界に放った言葉の塊たちは今も電子空間を彷徨っている。より性格の悪い表現をすると、薄暗いサーバルームの一角に保存されているのだが。
なぜGhostを選んだのか。別になんでも良かったのだが、「とにかく文章を書かねばならない」という強迫観念じみた内的圧力によってここに辿り着いた。「何者かになりたい」などという数年前のナイーブな志とは違う。今回ブログを書こうと思ったのは、経済社会で生き残るために己の知見や経験を言語化しておく必要性を本能的に感じ取ったからだ。noteのアカウントを転生させることも頭をよぎったが、やはり自分の頭で考えたことを中央集権的なプラットフォームに載せるのは構造的に不安だ。そのような取り越し苦労としか言いようがないこだわりを元にプラットフォームを探した結果、Ghostに辿り着いた。
きっかけはあるVCのキャピタリストの方のブログがGhostを使っていたことだ。元々X(旧Twitter)でフォローしていたのだが、何の気なしにブログを開いてみると一番下に見慣れない「Powered by Ghost」の文字が。これをきっかけに少しリサーチした結果、無事コンバージョンに至ったというわけだ。個人的には「ブログ プラットフォーム おすすめ」などと検索して辿り着くのではなく、純粋に良いと思ったサービスにダイレクトに出会えた時点で満足度は高い。
ここまで読んだ方にはお分かりいただけると思うが、自分はプロセスにこだわる人間だ。このブログでは自分が日々出会った事象に関して頭を使って考えることで、なんらかの知恵を蓄積していくことを期待している。まさにプロセスが重要というわけだ。