やり切るために

やり切るために
Photo by Markus Winkler / Unsplash

母校の空手部のコーチをしている。今日は夏シーズンの大事な大会だった。結果は惜しくも準優勝で、目標としていた優勝には一歩及ばなかった。何よりも、このままでは最大の目標である秋の大会での優勝にも及ばないだろう。準優勝したことは労いながらも、部員たちには今よりももっと成長する必要があることを伝えた。

翻って、自分はどうだろうか。自分のやるべきことをやりきれているだろうか。

今の自分にとっての最優先事項を3つ挙げるとすると、以下の通りだ。

  • 家族・子育て
    • 職場に復帰した妻のサポート
    • 子どもと過ごす時間を確保することで、妻の負担軽減と人生の充実を図る
  • 起業した会社の成長
    • これが伸びないと生活に支障が出るので、なんとしても軌道に乗せる。今のところ一定の成果は出ている。
  • MBA受験
    • M7に合格できるレベルの出願書類の作成
    • TOEFLとGMATのスコアメイク
    • 奨学金の申請

このうち、家族と仕事はいわば長期戦だ。家族との関係性については焦ったところでかえって逆効果だし、毎日一定の時間を使うことが重要だろう。事業についても、空回りして先行投資を増やしたとて、リターンが生まれなければ元も子もない。VCからの資金調達をしているわけではないので、あくまでも冷静に、黒字を積み重ねていくことが重要だ。というわけで、最初の2つについては常に一定の時間を投下し続けていくことが重要だ。

一方で、MBA受験については期限が明確に定まっているので、期限内にできる限りの手段を講ずるべきだろう。ということは、MBA受験へのリソース投入が増え、家族あるいは仕事への悪影響が出る可能性がある。よって、そのリスクを予め言語化し、家族や共同創業者に伝達しておくことは非常に重要だ。ここからは、何をどこまでやり切るかを具体的に整理した上で、それを家族・仕事の時間とどのようにアラインメントするかを考えたい。

これまでの振り返り

まずはこれまでの取り組みを振り返ろう。

項目 現状 目標 目標との差分 コメント
TOEFL 107 (R30/L30/S22/W25) 114 (R30/L30/S25/W29) R/Lのパフォーマンス安定。SとWの改善。 最低でもSは23、Wは28を確保する。2月に受験してから2回目の受験まで日が空いてしまった。6/22に受験したがR/Lで5点落としてしまったので再受験は確定。次回は7/6。
GMAT 675 705 Vの改善 元々Vは90%ile取れていたので、ポテンシャルとしては達成できるはずだが安定しない。戦略にとらわれて考えすぎている気がする。
推薦状 NA NA NA 候補者とは初期的な接触を終え、一部の奨学金の推薦状をドラフトしてもらっている。受験全体のスケジュールの中ではオントラックと思われる。
エッセイ NA NA NA 第1志望の学校のエッセイに着手済み。現在第3稿。Round1には間に合いそう。
学校調査 NA NA NA 出願先が少し多い気がしているので絞り込みたい。Round1/2で4校ずつ合計8校が現実ラインか。

TOEFLはHSW以外であれば出願できるレベルだと思う。しかしHBSは109点をミニマムにしているし、やはり合格者のプロフィールを見ていると110点以上の方が多い。ここはもう少し引き上げたい。

GMATもすでに出願できるレベルにはあるが、奨学金などを考えてもっと高いスコアを目指したいところだ。

推薦状やエッセイは今のところ順調だろう。

MBA受験の残り2ヶ月でやるべきこと

1 スコアメイク

1-1 TOEFL

まだTOEFLが107点しか取れておらず、HBSの基準点の109点に満たないため、早急に対策が必要だ。できればR30/L30/S25/W28の113点を狙いたい。RとLはすでに満点を取れている。Wは結果待ちだが、過去にも28は出した経験はあるため、射程圏内ではないか。問題はS25だが、これは毎日問題を解いたり、下書き・テンプレートを工夫してテクニックで取り切るしかないだろう。107を取ったときはSが22だったが、途中で詰まった場面があり消化不良だった。ポテンシャルとしては23~24は狙えるはずである。残りの1~2点をテクニックでもぎ取りたい。次回の受験が7/6なので、それまではTOEFLにリソースを集中させる。

TOEFLの具体的な戦略:RとLは安定感強化。SとWはアウトプット量の担保。

  • Reading:単語集(3800)を回して語彙力強化。読解問題はGMAT対策でカバーする。
  • Listening:毎日2セット(キャンパスライフと講義を1セットずつ)解いて復習する。
  • Speaking:毎日TPOを1セット解く。Independentの解答例を自作し、音読をして身体に馴染ませる。
  • Writing:1日おきにTPOを1セット解く。

1-2 GMAT

GMATのスコアは現時点で675点(旧形式の730点相当)であり、日本人の中では競争力があるかもしれないが、M7合格者平均か平均をやや下回る水準である。GMATが高い方が奨学金が出やすいという点も加味すると、705点以上を獲得したい。7/6まではTOEFLを優先させるため、以下の方針で対応する。7/6からはGMATに全集中する。順調に進めば7月下旬に4回目の受験、8月中旬に5回目の受験をしたい。

7/6までのGMAT戦略:最低限で済ませつつ、TOEFLとシナジーのあるRCはちゃんとやる。

  • Quantitative:OGの問題を毎日数問触れておく。
  • Verbal:RCのパッセージを毎日1問解く。
  • Data Insights:Data Sufficiencyのみ毎日数問触れておく。

7/6以降のGMAT戦略:本番を意識して演習を重ねる

  • Quantitative:時間を測ってOGのセットを解く。
  • Verbal:RCのパッセージを毎日2問解く。CRは時間測ってOG解く。
  • Data Insights:時間測ってOGのセットを解く。
  • Prep:週1~2のペースでOGを解く。

2 出願書類作成

2-1 エッセイ

すでに第1志望校のエッセイには着手しており、進捗は体感で3割ほどだろうか。メインエッセイのトピックは決まり、もう少しDeep diveが必要。サブはトピックも文章もほぼ完了している。メインエッセイの深掘りはかなり時間がかかるだろう。ただ机に向かっているだけでは不十分なので、子どもの送り迎えや通勤時間を思索に充てたい。

7月までにスコアメイクが終われば、8月からは本格的にエッセイに専念できる。1校ずつ仕上げていくのが良いだろう。

7月末までのエッセイの戦略:スコアメイクのために最低限で済ませる

  • 第1志望のエッセイを7割程度まで仕上げる。

8月以降のエッセイの戦略:第1志望のエッセイを優先的に仕上げつつ、第2志望以下は効率的に執筆する。

  • 第1志望のエッセイの残りを仕上げる。
  • 第2志望以下のエッセイに着手する。

2-2 推薦状

初期的なコンタクトは終えているので、7/6のTOEFLが終わったら本格的に始動しよう。F財団の奨学金に出願するために一度ドラフトをしてもらっているので、そこまで時間はかからないはずだ。

3 奨学金申請

6月末までにF財団の締切がある。今はこのエッセイなどを書いている状況だ。

8月からは別の財団の申請も必要だ。エッセイと重なり、手を動かす時間が増えるだろう。

まとめ

7月中はスコアメイクに集中する。ここをやり切ることが最も重要だ。リソースを分散すると失敗してしまうので、時期ごとにテーマを絞って集中する。